W-ZERO3はWM5にWillcomの独自機能(電話,メール自動受信,ライトメールetc)が追加されたものです.
これらの機能がどのようにソフトウェア的に実装されているかを妄想してみます.
#とりあえずWS003SHベースのお話しです.
上記の機能に対応する実行ファイルとしては各々以下の通りです.
・Denwa.exe (電話アプリ)
・tmail.exe (メーラ)
・lightmail.exe (ライトメールアプリ)
■1. Denwa.exe(電話アプリ)
Denwa.exeという名前ですが,電話機能だけを受け持つだけではありません.
常時W-SIMを監視しており,Eメール受信の検知,ライトメールの受信等もDenwa.exeの仕事です.
(厳密に言えばDenwa.exeからロードされるshphonelib.dllですが)
その他,色々な機能がDenwa.exe(shphonelib.dll)につめこまれていますね...
■2. tmail.exe(メーラ)
tmail.exe自身はMS提供の標準メールアプリで,exe自身にはSHARPは(ほとんど?)手を加えていないと思われます.
tmail.exe単体では以下に挙げる通り機能が不十分です.
(1) 自動受信ができない.
(2) 受信後,メールサーバのメールを削除できない.
(3) 自動受信の成功・失敗のトラッキングの必要 (失敗したときは「センターにEメールがあります」を表示)
(4) 受信時に自動的にダイアルアップはできるが,切断ができない.
(1)の自動受信に関しては,Denwa.exeと連携することで対応しています.
(2),(3),(4)に対応するために,POP3のローカルプロキシサーバ willpop.exe が導入されています.
#(4)は微妙かな...
■3. lightmail.exe(ライトメールアプリ)
lightmail.exeはライトメール編集用のUIを提供しているだけで,
実際の送受信処理はDenwa.exe側にあります.
Denwa.exeとlightmail.exeはshphonelib.dllを介してプロセス間通信を行っています.
長くなったので,詳細は後日...